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てかてんの書斎

書斎は「学んだり、考えたり、静かに読書したりする場所」だと思います。ここでは、自分の書斎かのように「学んだり、考えたり、書籍について考察したり」する場所です。明日をもっと素敵な一日にするための、考え方・習慣・仕組みについてもお話していきます。

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「猿でもわかる」という初心者向けの本が出回っている理由

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書店には、本当に様々な本が並んでいます。
 
 
 
ジャンルも幅広く、自分が知りたいことを書いた本は探せば必ず見つかるのではないかと言えるくらいに、本はたくさんあります。
 
 
そんな中で、読者の層も老若男女、ありとあらゆる職種の方が読まれます。
 
 
女性向けの本を男性が読んでも響かないように、それぞれの人に合った本を読む必要があります。
 
 
 
 
 
 
さて、本は、
 
 
 
 
 
「読者ターゲットが決められている」
 
 
 
 
ことが多く、同じ本を誰が読んでも面白いということはなかなかありません。
 
 
読む人の性別、年齢、職業、これまで経験してきたことなど、その人のステージによって受け取り方が変わってくるからです。
 
 
 
そうしたターゲットの絞り方の一例として、
 
 
 
 
 
「猿でもわかる」
 
 
「初心者でもできる」
 
 
「誰でもできる」
 
 
 
 
 
というフレーズで、初心者をターゲットとした本がいくつか出版されています。
 
 
このフレーズを見て、初心者中の初心者の人が購買意欲を掻き立てられ、実際に購入して読んでいるのかもしれません。
 
 
私も、初めて学ぶジャンルでは、導入編としてこのようなキャッチコピーの本を購入して読んでいます。
 
 
なぜ最近のビジネス書は個人向けになっているのか?のエントリでも書きましたが、時代の流れで流行る本は変わります。
 
 
 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 
 
 
小難しい本が流行った1990年代とは異なり、現代ではよりわかりやすく、シンプルに書かれた読みやすい本が望まれる傾向にあるようです。
 
 
 
そんな中で、なぜ「猿でもわかる!」といったキャッチコピーの本が増えてきたのかについて、今回は考えてみたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

出版業界の売り上げ低迷により、新規読者を獲得しようとしている?

 
 
 
 
 
現代は、過去最高クラスの不況だと言われています。
 
 
リーマンショックを皮切りに、企業の大幅なリストラや派遣切りなどの雇用問題。
 
 
消費税増税、円安による商品価格の高騰、給料が上がらない問題など、家計を苦しめることが立て続けに起こり、消費が低迷してしまっています。
 
 
その影響は、出版業界にももちろんあります。
 
 
生活に必要な金額が高まり、給料は上がらない以上、娯楽や趣味にお金をあまり使わなくなります。
 
 
これでは、お小遣いから本を買おうという考えにならなくなってしまうのです。
 
 
読書好きなら、それでも本を買いますが、新しい読者層にはハードルが高くなるのです。
 
 
加えて最近では、「本を読む」という習慣を持った人が、昔に比べて少なくなっています。
 
 
学校や会社の課題以外では本を読まないという人が大多数を占めているのです。
 
 
 
 
これだけの条件が揃い、「本を読む人」が少なくなっているので、出版業界も様々なことを行っていると考えられます。
 
出版業界に勢いをつけ、売り上げを伸ばすためにはどうすれば良いのか?
 
 
 
 
 
本をたくさん買ってもらうためには、
 
 
 
 
 
 
1. 現状の読者層により多くの本を買ってもらう
 
 
2. 新しい読者を獲得する
 
 
 
 
 
 
この2つしか無いでしょう。
 
 
 
1の「現状の読者層により多くの本を買ってもらう」では、様々なジャンルからベストセラーになりうる素晴らしい本を出版し続けなければなりません。
 
 
これが簡単に達成できるなら、読者の減少に頭を悩ませることはありません。
 
 
現代は、作家先生も少ない時代だと聞きます。
 
そんな中で、ベストセラーを書かれた先生が次の本を出版したからといって、またベストセラーになることは稀です。
 
作家先生のブランド力も勿論ありますが、それ以上に「内容」に重きが置かれているのも事実です。
 
 
本屋大賞や各出版社毎の大賞応募、「このミステリーがすごい!」などの出版シリーズ。
 
 
こうした取り組みも、購買意欲を掻き立てる素晴らしいものです。
 
 
しかしやはり読者の絶対数が少ないことが、出版業界の低迷に大きく影響しているのですから、既存の読者とは別のところから新規読者を獲得しなければなりません。
 
 
ですから、2の「新規読者を獲得する」ことが、出版社の動きにもつながってくると考えられます。
 
 
 
大きく回り道をして解説してきましたが、新規読者を獲得するためには、
 
 
 
 
 
 
「本を読む習慣が無い人でも楽しめる本を出版する」
 
 
「あるジャンルの初心者でも、1冊の本から理解できるような本を出版する」
 
 
 
 
 
 
 
 
必要があります。
 
 
初めて書店で本を買おうとしたときに、難しい単語が並べられているタイトルの本を買う気にはならないでしょう。
 
 
「猿でもわかる」という初心者向けの本が出回っている理由は、簡単そうで思わず手にとりたくなるフレーズは、初心者の目を引くということなのです。
 
 
もちろん内容も、基礎中の基礎からわかりやすく解説していて、なおかつ画像などを多く使った入門書のほうが、新規読者を獲得しやすいでしょう。
 
書店に出向いてみれば、こうした本が多く出版されていることもわかります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

手取り足取り教えていく風潮が浸透しつつある?

 
 
 
 
 
近年では、「ゆとり世代」や「指示待ち人間」といったフレーズを、ビジネスシーンで良く耳にします。
 
 
これは、誰かが手とり足とり指導したり、仕事を与えたりしない限りはなかなか動こうとしない人達のことを指しているのだと思いますが、確かに色々な考えの人がいます。
 
 
 
 
私の周りにも、
 
 
 
 
 
 
 
「言われてないからやっていない」
 
 
「教えてもらっていないからわからない」
 
 
「上司(学校なら先生)がいないからさぼろうか?」
 
 
 
 
 
ということを平気で口にする人がいます。
 
 
言われていなくても仕事を見つけたり気が付いたりする力が不足しており、
 
教えられなくても自ら学ぶ勉強力も不足し、
 
さらには上の人がいなければまともに動くこともできない責任力不足。
 
 
 
 
 
人間ですから多少はさぼりたくなったり、やる気がでなかったりはあるかもしれません。
 
しかし、常にこのスタイルで仕事にとりくんでいては、ダメでしょう。
 
 
ここで考えたいのは、新規読書の層は、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・ 自ら学ぼうとしてこなかった
 
 
 
・ これまで指示待ちをすることが多かった
 
 
 
 
 
 
 
 
という人が少なくないということです。
 
自ら学ばず、指示待ちだった人達に本を読んでもらえるようにすることは、非常に難しい。
 
 
何かを学ぶ気になったとき、書店で難しいタイトルの本ばかりでは、やっとその気になったのに気持ちを折ってしまいます。
 
だからこそ、「猿でもわかる」という初心者向けの本が必要なのではないでしょうか。
 
 
本から何かを学びだす能力や意識が少なくとも、誰でも理解できるような説明と内容の分かりやすさを追求した本が必要なのです。
 
その本から、学ぶことの楽しさや大切さを理解してもらえれば、新規読者を獲得することもできるかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

終わりに

 
 
 
 
 
本を読むのが好きな人は、出版業界の発展を望んでいると思います。
 
私自身も、書店が少なくなっていくことや、読書を好まない人が多くなっていることには悲しさを覚えます。
 
 
読書は、一生を通して学び続けることができる、素晴らしい学習ツールです。
 
 
人によって好き嫌いはありますが、本の種類は無限大だと考えても大袈裟ではありませんから、かならずあなたが楽しめる本はこの世にあります。
 
 
読書をするかしないかは、あなたの心を揺さぶる一冊に出会うか出会わないか、きっかけに過ぎないと思っています。
 
 
「猿でもわかる」という初心者向けの本が出回っている理由は、あくまで私個人の考察ですが、
 
 
各出版社も間違いなく何らかのコンセプトを持って新規読者の獲得に取り組んでいます。
 
 
 
新規読者獲得の貢献には、出版社の活動や各書店の活動だけではなく、読書をこよなく愛する「愛読家」の行動も当てはまります。
 
 
本を読むことを心から楽しんでいれば、周りの人が影響されて本を読み始めることもあるからです。
 
 
愛読家にも、新規読者獲得を手伝うことができるのです。
 
 
 
 
私も微力ながら、こうしたブログ活動や読書活動を通じて、出版業界の発展にわずかでも貢献できればと思っています。