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てかてんの書斎

書斎は「学んだり、考えたり、静かに読書したりする場所」だと思います。ここでは、自分の書斎かのように「学んだり、考えたり、書籍について考察したり」する場所です。明日をもっと素敵な一日にするための、考え方・習慣・仕組みについてもお話していきます。

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どんな本でも、必ず読む価値や意味はある

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  私は、毎年100冊以上の本を読むことを目標として、日々楽しみながら読書をしています。他のことも色々と楽しみながら、無理なく読める冊数が100冊程度だと感じていますので、毎日1冊読むなんてことは考えていません。

  たくさんの本を読んでいくと、様々な考え方や知見を学ぶことができ、本当に勉強になるなーと思っています。しかし、読書関係のニュースやブログの記事では「読む価値がない本や、読む意味がない本」について考察されていることも少なくありません。
 
 確かに、本は書き手の知識や経験、書き方などによって内容の質は左右されると思います。その内容の質が、「読む価値がある本と読む価値が無い本」を一般的に分けてしまっているのだと思いますが、読書によってどんなものが得られるのかについては、「書き手」と「読み手」の両方が関係してくるものだと思っています。

 どんなに素晴らしい作品でも、読み手が未熟ならばその価値はわかりません。

 どんなに内容の質が悪いと評価された作品でも、読み手が卓越した考察をすることで、素晴らしい知見が得られます。

 内容の質が悪いから、読む価値が無いと決めてしまうのは、大きな間違いです。本からどれだけの学びが得られるのかは、「内容の質」と「読者のレベル」の2つの要素からなるからです。

 そこで今回は、「どんな本でも、必ず読む価値や意味はある」という前提の元で、本の内容の質や読者のレベルがどのように「学び」に繋がっているのかを考えていきます。



■ どんな本でも、必ず読む価値や意味はある




  本はあらゆるジャンルのものが出版されており、手に入れたい知識、考え方、ノウハウなどは、それに応じた本を探せばいくらでも見つかるほどの品揃えとなりました。
 いまや、書かれていないジャンルの本を探すほうが難しいほどです。

  その中で、前述したような内容の質が議論にあがるようになっています。読む価値が無い本、読んでも意味がない本といった議論ですね。

  本の面白さは、新しいことを知り、自分と異なる考え方や価値観を知り、知らない世界に触れることだと思います。そう考えると、どの本を読んでも必ず自分のためになることは書いてあるはずです。
  私自身、これまで読んできた本の中で、ひとつも学びがなかった本はありませんでした。必ず一つは、新しい学びがあるものです。新しいことが書いてないといけないわけではありません。日常生活を送る上で、さも当たり前のことを書いてある本もたくさんあります。しかし、そうした当たり前のことというのは、当たり前だからこそないがしろにしてしまっていることが多いです。そうした当たり前だけれど大事なこと、を考え直すきっかけを与えてくれるのも、本の素晴らしさですね。

  中には、他の本ですでに知ってしまっていることもたくさん出てくると思われますが、それも復習だと考えれば新しい学びになります。一度、本を読んで学んだことだとしても、多くの事は忘れてしまっています。また、複数の本に書かれていることは、それだけ多くの著者が伝えたい項目でもあるので、より大切なことなのだとわかります。
  案外、一度読んだ本を読み直す機会は少ないので、違う本を読む中で復習できることも、読書の楽しみであり、学びになります。
  
  こうして考えていくと、読む価値がないと言われてる本では、その価値が理解できる経験や知識を持ち合わせていないか、すでに自分がその本で学ぶレベルを大きく超えてるか、どちらかなのだとわかります。反対に、読む価値があったとされる本は、その他大勢の本には書かれてこなかった新しい情報だったり、違った視点から書かれている本だということになります。

  


■ 読者のレベルに合った本の選定をすることで、どんな本でも学びが得られる




 読む価値が無い本などない、と仮説を立ててきたところで、もう少し詳しく考察していきたいと思います。

 そもそも、本の面白さを決めるのは、本の内容の質と読者のレベルが関わっているとお話しました。読者のレベルに応じて、同じ本でも面白さが変わるということです。

 例えば、恋愛の経験が全くない人が、恋愛小説を読んだとき、恋愛の新鮮さや心理状態の描写などを楽しむことができます。そして、その人がいくつかの恋愛を経験した後にその本をまた読んでみると、自分が経験した恋愛を思い返して感動することができるかもしれません。
 この例えは、恋愛経験をしていない状態と、恋愛経験をした状態の2つのステップにおいて、同じ本でも違った面白さが感じられるというものです。勿論、ステップはこの2つだけではなく、無限にあると思います。子どもの頃に読む恋愛小説と、結婚して家族を持ってからの恋愛小説では、受け取り方や感じ方が違うでしょう。

 このように、恋愛小説に限らず、本を読んだときに感じられる面白さは、読者のレベルが大きくかかわっています。


・ 読者の経験や体験

・ 読者の知識や興味

・ 読者の置かれている環境や状況


これらが本の面白さに影響を与え、本の面白さを変化させていきます。ですから、日常的に勉強したり情報収集をしたり、新しい経験をしたり、就職や進学など置かれている立場が変わったりしていると、過去に読んだ本でも違った楽しみ方ができます。

  結論として、本をつまらない、読んでも価値がないと感じさせるのは、読者の知識や経験、興味、環境などがその本に合っていないというたけで、本質的にその本に価値がないというわけではない。ということです。
  もし、つまらない、価値がないと感じる本を読んだ際には、「読むタイミングが今じゃない」と気がつくと、いつか読み直した時に本を楽しむことができます。

  私も、本を読み始めた当初に読んだ「手帳と夢に関する本」を数年ぶりに読み返してみると、当時とは違った感想がいくつもありました。

  当初は、ビジネス関係の用語もわからず、手帳もつけておらず、夢といえるようなやりたいこともありませんでした。今となっては、複数の本から得たビジネスの知識、習慣となっているシステム手帳、夢といえるかわかりませんが、こうして文章を書いて人とつながること。この経験や知識が、同じ本でも全く違った学びとなりました。



「ビジネス用語がわかるようになって、内容がスラスラ入ってくる」

「手帳をつけるようになったから、著者の言っている手帳の意味や使い方が納得できる」

「小さな夢を持ったから、それを実現するためのプロセスを真剣に学べる」



  本を読む私達が変わって行けば、つまらない本や読む価値のない本など、この世に存在しないのだと断言できます。




■ 終わりに


 

  読書を始めた当初、

「成功した人や、人生を本当の意味で充実させている人は、例外なく本をたくさん読んでいる」

という言葉に突き動かされて、読書の世界に入って行きました。

  本をたくさん読んだら成功する、と考えていたわけではなく、成功した人が本を読んでいるという傾向から、読書に興味を持ちました。

  逆説的ではありますが、成功している人が本を読んでいるのなら、その習慣を身につけることは大切なのではないか、と思えたのです。

  実際に、成功はしていませんし、至極普通の生活をしていますが、読書を始める以前に比べると色々なことを学びましたし、楽しめる趣味になりました。読書を始めて、生活が充実してきたのです。

  そうしていくうちに、同じ本でも、本の面白さが変化するものだということに気がつきました。これからも、本の面白さと読者の関係性については、考察していきたいと思っています。