てかてんの書斎

本業はメーカーの商品開発エンジニア。自宅ではもっぱら読書を楽しむ書評ブロガーとして活動中。読書は年間100冊ペースで、小説でもビジネス書でもなんでも読みます!ブログでは、書評・本から得た学びと考え・その他雑記記事を書いています。

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学生の内にやりたいことは一通り経験しておくと、人生の選択肢が増える

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  「学生の内に、やれることはやっておいたほうがいいよ」
 
 
  「社会人になる前に、行きたいところには行ったほうがいいよ」
 
 
  「留学に興味があるなら、学生の内に行ったほうがいいよ」
 
 
  「学生の内に・・・」というセリフは、自分が学生の頃には響かなくとも、実際に社会人になったとき「あー、あれもやってたらよかったな」と分かるもの。
 
  「学生なんだから、遊ばなきゃ!」とよく言いますが、本当にその通り。
 
 
 
 人生は、年を取る毎に、環境が変わる度に、どんどん忙しくなっていって時間の流れを速く感じる様になります。
 
 
 例えば、就職するという環境の変化があったとき、朝から夜まで働くようになると、学生の頃よりもどっと疲れるようになって、プライベートな時間は土日だけ、なんてこともあります。そんな待ちに待った土日は、あっという間に過ぎ去ってまた月曜日。気が付けば1か月が過ぎている、というように、時間の流れは早くなります。
 
 やらなければならないことが増えて、やりたいことができる時間が少なくなることで、時間が早く過ぎ去っていく様な感覚になるのかもしれません。ほとんどの人が、感覚的に理解していることだと思います。
 
 
 歳を重ねてレベルの高い仕事を任されるようになると、さらに忙しさが増します。後輩ができると、その後輩を指導したり、面倒をみたりすることでさらに忙しくなります。忙しくなって残業が増えれば、疲れもどっと溜まりますから、家ではすぐに寝てしまって、また出社。この繰り返しで時間の速さはさらに加速します。
 
 
 プライベートでも同様に、結婚すると一人の時間は減りますし、親族付き合いも増えます。子供ができれば子育てや子供のイベントで時間を使わなければなりません。保護者同士の付き合いなんかも増えてきますね。
 
 人生は、進めば進むほど忙しくなるようになっているのです。
 
 
 だからこそ、どんどん時間がなくなっているとリアルに実感している社会人は、学生に対して「学生の内に・・・」とアドバイスをするのです。
 
 先人の教えとは、総じて真実であることの方が多いのですが、悲しいことに同じ立場でなければなかなかうまく伝わってくれないもの。
 
 
 
 実際には、そのアドバイスを素直に受け止めて、「学生の内にしかできないこと」とか「今までやったことの無い新しい経験」をやろう!と奮起する人は少ないと思います。ただなんとなく、聞き流してしまっている、という印象でしょうか。
 
 「学生の内に・・・」という言葉には、「学生の内は時間があるのだから」という意味が多く含まれているようにイメージされますが、実はそれだけではありません。時間があるから「あれもこれもやっときなよ」という意味だけではなくて、「学生の内に色々経験しておけば、社会人になってからもその経験を活かして楽しいことに取り組める」という意味合いが、最も重要なことなのではないかと思うのです。
 
 
 
 
 簡単にまとめてみると、
 
 
 
 
 「学生の内は時間があって、社会人になると時間が無くなるから、学生の頃のほうがやりたいことがたくさんできるよ」
 
だけではなくて、
 
 
 「時間のある学生の内にたくさんのことを経験していれば、社会人になってからも少ない時間を楽しいことに使える経験が手に入るよ」
 
という本当に大切な意味に気が付くことができるのではないでしょうか。
 
 
 具体例を挙げながら、考えていきましょう。
 
 
 
 
 
 
 

■ 学生の頃に経験しておくと、社会人になってからの選択肢が増える

 
 
 
 例えば学生の頃、サークル活動も熱心に取り組み、勉強もそこそこ頑張って、バイトもしながら、暇を見つけては旅行に行くなど、積極的に活動していた人がいたとします。
 
 その人を仮にAさんとしましょう。
 
 対して、勉強はするけれど特別頑張ったわけでもなく、ただなんとなく生活してきたという人をBさんとします。(かなり極端な例なのはご容赦ください。)
 
 
 
 さて、AさんとBさんの趣味・興味を簡単にまとめてみると、以下のようになりました。
 
 
Aさん
 
・ バスケットボール
・ 新しいことを学ぶ勉強(興味のある資格など)
・ 読書
・ 国内旅行
・ 海外旅行
 
 
Bさん
 
・ 自宅でのんびり過ごすこと
・ 外食をすること
・ ネットサーフィン
 
 
 タイプとしては、Aさんは積極的に活動するタイプで、Bさんはどちらかと言えば内向的なタイプ。
 
 学生の時にこの二人が経験してきたことの違いが、社会人になったときの選択肢に大きな変化を生み出します。
 
 
 前述した通り、社会人になってからは学生の頃ほど時間はありません。そこで、土日や短い連休を使ってプライベートを充実させることになります。わずかであれば、平日の仕事が終わってからの時間もあるでしょう。
 
 
 
 Aさんは、仕事が終わってからの平日の時間は、好きなバスケットボールのクラブにかよったり、勉強・読書などをしたりして、日々の生活も楽しむことができています。
 
 対してBさんは、仕事が終わると自宅でのんびりしながらネットサーフィンをする毎日。新しい記事をみつけて楽しんだり、動画を楽しんだりしています。
 
 
 
 BさんはBさんなりの楽しみ方で人生を充実させているのですが、Aさんのように多くの選択肢があるわけではないので、毎日代り映えのない生活に陥る可能性があります。
 次は、休日を見ていきます。
 
 
 
 Aさんは、土日を使ってバスケットボールの大会に出場したり、近場で国内旅行に出かけます。連休や有休を土日に繋いだ3連休などで海外旅行にでかけることもあります。
 バスケットボールだけではなく、新しいスポーツにチャレンジしようかな?とも考え始めました。
 あまり外に出ていこうという気持ちにならなければ、自宅で読書をしたり、勉強をしたりすることもあります。
 
 
 対してBさん。土日も変わらずネットサーフィンをしたり、長い生放送動画をみたりして楽しんでいます。連休も同様に、平日の夜の過ごし方で、時間がながくなったようなイメージです。
 
 
 
 
 こうしてみていくとどうでしょうか。AさんとBさんを比較しやすいように、両者を極端な表現にしてみましたが、Aさんは学生時代にやりたいことをたくさん経験したタイプで、Bさんはなんとなく学生時代を過ごしてきたタイプとして書いています。
 
 学生の内に多くの経験をしたAさんは、社会人になってからのわずかなプライベートな時間を十二分に活用し、楽しむすべを知っています。しかしBさんは、学生時代と変わらない楽しみをそのまま続けているような感じで、新しいことにチャレンジする気持ちも起こりません。
 
 これは、本当によくある話で、学生時代に海外旅行経験がある人は、社会人になっても頻繁に海外旅行にでかけますが、学生時代に海外旅行経験がない人はその楽しさを知らずに社会人になっているので、そのまま海外旅行をしないまま定年を迎えた、という人もいるほどです。
 
 スポーツでも同じですね。学生時代にスポーツをしていれば、社会人になってもスポーツをするかもしれません。しかし、スポーツ経験がないまま社会人になった人は、「わざわざ少ないプライベートな時間をスポーツに使おうとは思わない」。それは、学生時代に経験していないからこそ、楽しさを知らないのです。
 
 何かのきっかけで、社会人になってから新しい趣味に目覚めることはありますが、忙しい中で新しいことにチャレンジする気持ちになる可能性のほうが低い。
 
 
 だからこそ、時間もあって、フットワークも軽くて、好奇心が旺盛な学生時代に、できるだけ多くのことにチャレンジして、自分にとって「楽しいこと」と「楽しくないこと」を経験から学んでおけば、社会人になってからわずかなプライベートを無駄なく充実させることができるのだと思います。
 
 
 
 
 
 

■ 終わりに

 
 
 
 私も多趣味で生きてきた方ですが、それでも「学生の内に・・・」と言われたことが何度もあります。
 
 でも学生だったその当時は、「社会人はみんな同じ事言うなー」とぼんやり考えていただけで、真剣にその意味を受け取ろうとはしませんでした。
 
 今となっては、言われた通りもっと全力であれもこれもやればよかった・・・と思うことがあります。
 
 私は、社会人になってから新しくやりたいことがいくつか見つかりましたが、時間が十分に取れないので、思うように進みません。
 
 これが学生の頃に見つかっていたら、余るほどあった自由な時間で何か形にできたのではないか?と思うと、大切な時間を無駄に過ごしてしまったな、と若干の後悔があります。
 
 
 
 多くの学生が「ただ何となく聞き流している」のは、「分かりやすい利点」が見えないからだと思います。
 
 「学生の内に○○はやっておいたほうがいいよ」と言われても、「え?なんで?余計なお世話だ」とは思っても、「やっておいたほうがいいな」とは思いづらい。
 
 むしろ、「学生の内に楽しみとか趣味を見つけておけば、社会人になっても楽しめるよ」とアドバイスしてみてはどうでしょうか?
 
 辛く厳しい世界なのでは・・・と不安を抱く学生に、「今様々な経験をすることが、社会人になってからの楽しみになる」という「分かりやすい利点」があってこそ、「よし、それなら」という気持ちにさせてあげることができるのです。
 
 
 この記事を読まれた方は、「学生の内に○○はやっておいたほうがいいよ」ではなくて、「今様々な経験をすることが、社会人になってからの楽しみになるよ」とアドバイスしてあげてください。