てかてんの書斎

本業はメーカーの商品開発エンジニア。自宅ではもっぱら読書を楽しむ書評ブロガーとして活動中。読書は年間100冊ペースで、小説でもビジネス書でもなんでも読みます!ブログでは、書評・本から得た学びと考え・その他雑記記事を書いています。

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「どーすんの?私」細川貂々が大好きなことを仕事にするまでの苦悩

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どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2)

 
 
「どーすんの?私」
 
細川 貂々 著
 
 
ツレがうつになりまして。」が大ヒットとなった漫画風のエッセイを描かれている細川貂々さんの一冊。
 
人生に紆余曲折ありながらも、現在やられている漫画とエッセイを融合した作品を手掛ける仕事をスタートするまでのストーリーが綴られています。
 
高校を卒業して、大学にもいかず就職もしなかったところから始まり、様々な色を転々としながら、自分の人生と向き合ったことが面白おかしく書かれていて、一気に読みきれるライトさもありながら楽しめます。
 
 
文字どおり「どーすんの?」という気持ちになる程に悩まれていることが伺える内容でした。
 
みなさんにも覚えがあるかと思いますが、誰しも人生には悩む時期があります。
 
就職や進学のタイミングはもちろん、仕事を進めている中で壁にぶつかった時、毎日同じような仕事をしているということにふと気がついてしまった時、何かに失敗して怒られてしまった時など、様々でしょう。
 
そんな時に、「私も色々苦労したけど、こんな感じで今は好きなことを仕事にできているんだよ」という1つの事例を出しつつも、「あーわかるなー」と共感できるごく一般の人の悩みとして描かれている感じが、ものすごく良い作品だと思いました。
 
成功には○○をやるべきだ!といったノウハウ本も、ちから強くてやる気になりますが、それとは違ったやり方で背中を押してくれるような1冊です。
 
 
そんな「どーすんの?私」について、内容にも触れながら書評していきます。
 
今回のトピックはこちら!
 
 

 

 

 

 

高校を卒業して、まさかのニートからスタート

 
 
高校卒業間近、貂々さんの周りでは、大学に進学して将来は看護師になりたい!と夢を語る人や、高校を卒業したらすぐ働いてお金が稼ぎたい!と将来に対して何がやりたいのかはっきりしている人がそこそこいたそうです。
 
特に、身近で付き合いのある友人からそんな話を聞くと、やっぱり焦っちゃいますよね。
 
私もそうでしたが、どうしても将来のビジョンが見えなくて、自分が将来どんなことがしたいのかも分からず、特に大きな夢を持っていたわけでもない学生だった気がします。
 
今はそれとなくやりたいことがあるのですが、それも働き始めて自分と社会のつながりができてからこそのものですから、やはり学生の頃から夢をはっきり持つことは難しいのかもしれません。
 
 
そんな貂々さんは、卒業後はニートになってしまったのだそうです(笑)
 
やりたいこともないから就職しちゃえ!とか、やりたいことはないけれど大学は出たほうがいいよね!と進学したりという大多数とは違って、「やりたいことがないから、とりあえず何もしない」という判断だったのでしょう。
 
ある意味、ものすごく勇気があって面白いと思います。
 
そして、大好きなテレビを毎日見て、とりあえずダラダラと生活をしていたのですが、ふと「親の目」が気になり始めてきます。
 
やっぱり親に迷惑かけっぱなしというわけにはいかなくて、アルバイトを経験したり、いくつか正社員としての仕事も経験していったというエピソードが綴られています。
 
 
 

 

 

働いていて、ふと感じる「これって好きな仕事なの?」

 

 

働いている多くの人は、おそらく感じたことがあると思うのですが、「これって本当に好きな仕事なのかな?」という疑問が浮かぶことがあります。

 

世の中のほんの一握りの人は、心から好きでたまらない仕事を毎日続けられているかもしれませんが、大多数はそうではないはずです。

 

自分が今やっている仕事について、より深く知ったり、技術を身につけて良い仕事ができるようになったり、職場でかけがえのない人間関係を作ったりしていく中で、「仕事って楽しいな」とか「今の仕事を続けたいな」と思うことはあるでしょう。

 

でも、本当に1度の人生でその仕事がやりたい仕事なのかと問われると、疑問符が立つところです。

 

 

貂々さんも同様に、いくつか正社員の仕事をしていく中で、「ラインの単純作業も合わなかったし、営業とか接客も合わないなあ」というように、いろんな職種を経験しながら自分がやりたい仕事はこれじゃないと思ってきていました。

 

多くの人は、その疑問が浮かんだとしても「お金のため、生活のためには続けていくことがベスト」と自分を奮起させ、長く同じ仕事を続けていくことになります。

 

もちろん、その考えは生活を意識すると当然で、むしろ責任感もある素晴らしい考え方です。

 

でも、ちょっと視野を広げて、「転職してみるのもいいかな?」とか「副業レベルでやりたいことやってみようかな」とか考えてみるのも面白いです。

 

貂々さんは、そうして働きながら貯めたお金で「漫画を描くための勉強」をすることを選びました。

 

ここですごいなと思ったのが、今の自分の年齢を考えると仕事を辞めるわけにはいかない!とか、親が悲しむかもしれない!とかいうブレーキがあって、一般的にはそのブレーキが作動して辞めちゃうんですよね。

 

貂々さんは、それでも自分のしたいことにシフトして、結果として自分の好きなことを本業にできています。

 

やっぱり、どこかで行動に移さないと結果は出ないんだなーと思い直しましたね(笑)

 

 

 

 

好きなことを始めるタイミングは、今でも遅くない

 

 

ということで、好きなことを始めるタイミングは、今からでも決して遅くはありません。

 

遅くないというか、いますぐ始めることがむしろ最速ですよね!

 

やってみたい!という気持ちが高まった時こそ、人生で最も最速なタイミングなのだと思います。

 

やっぱり、やりたいことや夢が見つかった時、いまの自分の年齢を振り返ると「もっと早くから取り組んでおけば・・・」とタイミングが遅かったと嘆いてしまいます。

 

プロのスポーツ選手なんかを見てみると、親からの英才教育があって子供の頃から夢に向かって取り組んでいるケースが多く見られます。

 

だからこそ、そういった人たちと比べてしまうものなのかもしれません。

 

どうあがいても時間は戻りませんし、これまでのいろいろな経験があってこそ、今やってみたい!と思えたのですから、やっぱり今が最速なのです。

 

ぜひとも、やりたいことがあるのだとしたら、今から何か一つでもアクションを起こしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

終わりに

 

 

夢やライフワークをテーマにした本を読むと、「やっぱり行動しなきゃな」と思わされます。
 
今からでも行動しなければ何も変わらないとわかっていても、なぜか行動できない。
 
前述したような、お金や時間などがブレーキになって、行動できないままなのかもしれません。
 
 
でも、貂々さんのように実際に好きなことを仕事にしている人が、私たちと同じように苦悩し、行動できずにいた時代があったんだなと思うと、ちょっと安心できますね。
 
 
 
こうして記事を書くことも、私にとっては好きなことであるし、夢へのステップの1つです。
 
また一つ、ブログを頑張ろうと思える本に出会えた気がします。
 
 
 
 
どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2)
細川 貂々
小学館 (2014-02-06)
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