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【書評】「君がいる時はいつも雨」(山田悠介)出会うはずの無かった兄弟の物語

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【文庫】 君がいる時はいつも雨 (文芸社文庫)

 

「君がいる時はいつも雨」

 

山田 悠介 

 

山田悠介さんの作品の中では珍しいシリーズ作品で、「コドモランドシリーズ」として人気の作品となっています。

 

コドモランドシリーズは現在(2017年11月時点)4作品目を出版しており、シリーズ物が好きなてかてんにとってはお気に入りの作品です。

 

登場人物も子供たちがメインで、山田ワールドでよく描かれるサスペンスやホラー系の作品ではないので、楽しく読めますし、4作品もあるのでキャラクターにも愛着が湧いてきます。

 

今回書評する「君がいる時はいつも雨」は、そんなコドモランドシリーズの第1作目となる作品です。

 

出会うはずのなかった2人が、雨の降る夏休みを共に過ごすちょっと切ない物語に仕上がっています。

 

 

今回のトピックはこちら!

 

 

 

 

 

「君がいる時はいつも雨」のあらすじ

 

幼い頃に両親を交通事故で亡くした孝広。

叔父の元で生活しながら、なんとか寂しさを紛らわせていた。

 

夏休みになったある時、雨の日になると必ず謎の男の子がやってきていることに気がついた。

彼は一体誰なのだろう・・・

そして何のために孝広の前に現れ、何が目的なのだろうか・・・

 

やんちゃで天真爛漫な謎の男の子に対して、徐々に興味惹かれていくのだった。

 

出会うはずのなかった2人が、夏休みの雨の日にだけともに過ごす。

その裏には、切ない物語が隠されている。

 

 

コドモランドって何?

 

このシリーズに登場する「コドモランド」とは、亡くなったコドモたちが生活している空間で、「真っ白の世界」と表現されています。

途方もなく広く真っ白な世界で、

端的に表現すれば、「あの世」と言えるのではないでしょうか。

 

そして、謎の少年は、「コドモランドからお兄ちゃんを見ていた」と発言していることから、現実世界が覗けるということもわかります。

 

亡くなった無念を残したコドモたちが暮らせる世界。

一言でいうと、コドモランドはそういう世界のようです。

 

現実世界とコドモランドを行き来できるようなので、寂しさを紛らわせる仕組みもしっかりしているようですね。

行きたい時に現実世界とコドモランドを自由に行き来できる設定になっています。

 

 

 

 

 

家族や兄弟・姉妹って素敵だなーと思わされます

 

 

「君がいる時はいつも雨」では、兄弟の絆がテーマとして描かれています。

謎の少年が孝広と遊びたくて、孝広に会いたくて現実世界に登場するのですが、最初は孝広もかなり戸惑います。

 

雨の日にだけ、なぜか現れる少年に対して疑念を抱かずにはいられない感じ。

そして、孝広の行動をすべて知っていて、何もかも見られていることが孝広も理解できています。

 

ですが、謎の少年と繰り返し会い、そして謎の少年が天真爛漫な可愛らしいやつだとわかってくると、徐々に心打ち解けていきます。

孝広も、両親を亡くし、最も近い存在だった身寄りがいなくなっているだけに、少年の存在がうれしくなったのかもしれません。

 

そうして少年たちの間に生まれていく「兄弟の絆」のようなものが描かれていて、面白いと思いました。

 

 

 

終わりに

 

 

ページ数も多くなく、キャラクター数も少ないので、ライトな内容ながら愛着の湧く作品でした。

さらっと読み切れる作品なので、ちょっと興味が湧いた人にもお勧めできます。

 

連作のシリーズ物ということもあり、キャラクターや設定に愛着が湧くと、次の作品が楽しみになりますね。

 

現段階で発売されているコドモランドシリーズは、全部購入して一気読みできそうな勢いです(笑)

 

 

コドモランドシリーズは、全て読みきって書評していくので、よかったらお読みください。

 

本日も、てかてんの書斎に遊びに来てくれてありがとうございます!

 

 

 

 

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