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【書評】「王様ゲーム終極」(金沢伸明)一度終わったデスゲームが再び・・・

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王様ゲーム 終極 (双葉文庫)

 

王様ゲーム 終極」

 

金沢 伸明  

 

王様ゲームシリーズの第2弾、「王様ゲーム 終極」。

全12作品中の2弾目なので、まだまだ序章に過ぎない今作ですが、少しずつ謎が解明されていたり、勢いのあるスピード感は衰えていなかったりで、一気に読み切れる面白さは健在です。

 

そして何より、死に物狂いで駆け抜けた王様ゲームの当事者である伸明に、再び違うクラスで王様ゲームが始まるなんて、何と酷い設定でしょうか・・・

 

しかしそれが、読者の興味を引き立てる面白い展開なのですが(笑)

 

さて、この「王様ゲーム終極」では、転校先の高校で再び王様ゲームが始動します。

そしてそのクラスの中には、伸明はもちろんなのですが、「本田奈津子」という少女も登場します。

 

彼女の名前は、前作でも登場しており、何やら謎めいた予感がちらつく展開に。

 

掴みから面白い!と思わせるこのシリーズ、さすがだなーと思って読んでいきました。

 

設定は同じく、クラス内で起こる謎のメールに記載された命令をこなさなければ死ぬというデスゲーム。

今回はどんな命令が下され、どんな展開になっていくのでしょうか。

 

 

前作、「王様ゲーム」の書評は以下のリンクよりお読みいただけます。

 

 

tekaten.hatenablog.jp

 

 

今回のトピックはこちら!

 

 

 

 

王様ゲーム 終極」のあらすじ

 

 

王様ゲームを生き残り、引っ越した先の高校へ転校することになった伸明。

 

前回の王様ゲームのたった一人の生き残りとして、様々な思いを胸に転校した伸明だが、新しいクラスでは誰とも親しくする気は無かった。

 

それは、王様ゲームがたった1人になるまで終わらないから、であった。

 

そんな中、本田奈津子という少女が伸明の心を少しずつ溶かし、クラスに馴染んでいくきっかけを作ってくれた。

 

次第に心を開いていく伸明だったが、ついに「王様ゲーム」が始まってしまうのであった。

 

前回の王様ゲームの最終メッセージで 、

「お前達31人の命を捧げ本田奈津子を生き返らせるための犠牲となれ。」

とあったが、目の前の奈津子と関係があるのか?!

 

そして、前回よりも圧倒的スピードで犠牲を出す王様ゲームに苦戦しつつも、伸明とクラスメイト達の新たなデスゲームが始動する。

 

果たして、伸明は今度の王様ゲームを生き抜くことができるのか・・・

 

 

一度乗り越えたデスゲームが再び起こったとすると・・・

 

 

クラスメイトの死を目の当たりにし、大切な恋人さえも失って生き残った伸明。

そんな伸明が、再びデスゲームに立ち向かう姿が描かれた今作。

 

もしも自分が・・・といつものように考えてみようと思ったのですが、さすがに辛い。

 

心をすり減らし尽くして生き残り、まだ何も心の整理がついていない状況で再び死の恐怖と向き合うなんて、到底考えられません。

しかも、もたもたしていると自分が死んでしまうかもしれないし、王様ゲームの命令に従わなければ死が待っていることもすべて知っている状況です。

 

いかにしてそれをクラスメイトに伝え、多くの仲間を生きながらえさせるかと考えるのが自然です。

でも、そこまで詳しいことが逆に怪しく見えるようで、クラスメイトからは「伸明が王様」と疑われるシーンが目立ちます。

 

ここでもし、「自分は過去の王様ゲームの生き残りだからわかるんだ」と伝えてしまうと、前回自分しか生き残らなかったという絶望を説明しなければなりません。

さらに言うと、自分が転校してきたからこのクラスが王様ゲームに巻き込まれたと思う生徒が出てくるので、自分の命が狙われる危険だってあるんです。

 

こんな状況で、自分はどう行動していけば良いのか・・・答えなんて出ませんよね。

 

とは言いつつも、王様ゲームがスタートしてしまうと、考えがまとまるまで待ってはくれないので、死と向き合いつつもクラスメイトを救う方法を必死で考えて行動することになってくるでしょう。

 

実際に伸明も、自分の命よりも他人の命を守ろうと必死になる姿が見られます。

クラスメイトが最後の1人になってしまう前に、王様ゲームの真実を突き止めて、終わらせよう!と決めた感じですね。

 

通常であれば、この2度目のデスゲームに精神がやられてしまうところですが、それでもなお何とかしようと駆け回る姿は「さすが」の一言です。

 

 

 

誰かをおとしいれてでも生き残るのか?!

 

 

こういうデスゲームの物語なら必ずいるのが「誰かをおとしいれてでも生き残る」という選択をする人間。

自分の命が一番だから、他人の死をもってしてでも生き残ろうとするのですね。

 

誰だって、自分の命を犠牲にしてまで他人を守れるか!?と問われると、そうではないものだと思います。

相手がかけがえのない人ならば話は別ですが、そうではないとしたら、自分の命と天秤にかけるまでもないでしょう。

 

そんな命のやり取りがリアルに描かれているのが王様ゲームなのです。

 

あまり綺麗な話ばかりではありませんが、やはり自分の命が大切なのですね。

 

現実に起こることはありえないので、自分の場合はどうだろう?と考えることはできませんが、やっぱりいざとなったら自分を守ってしまうかもしれません。

 

できる限り、みんなで生き残る選択をしていきますが、タイムリミットもあります。

とんでもなく苦しく、厳しい世界。

物語だからこそ読めるもので、リアルな世界では絶対に起きてはならない現象ですね。。。

 

 

終わりに

 

第2弾の「王様ゲーム 終極」も一気に読み切れるスピード感で、最初から最後まで楽しめました。

 

この作品が、この後10冊分もどのように続いていく?と全く想像がつかないところも、読書欲を掻き立てますね・・・(笑)

 

すでに手元に8冊目まで購入してあるので、一気に読みたい!と思っている今日この頃です。

 

そろそろ12月にさしかかるので、今年のノルマ分を読み切るために、王様ゲームで読書数も稼ごうかな?なんて考えております。

書評もコンスタントにアップできそうなので、よろしければ読んでいただけると幸いです。

 

本日も、てかてんの書斎にお越しいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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金沢 伸明
双葉社 (2011-12-15)
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