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【書評】「王様ゲーム 起源」(金沢伸明)悲劇のすべてはここから始まった!

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王様ゲーム 起源 (双葉文庫)

 

王様ゲーム 起源」

 

金沢 伸明 著 読了。

 

王様ゲームシリーズ第6弾!

物語は32年前に遡り、一番最初の王様ゲームが語られます。

 

ついに、最初の王様ゲームで生き残った「本多一成」の経験した辛い過去が明かされることになりました。

これまで、本多奈津子、智恵美の親父さんであり、夜鳴村の「過去の王様ゲームについて」をノートにまとめた人物程度にしか言及がありませんでした。

 

ノートにかかれた内容も、金沢伸明がノートを手にした時に少し明かされますが、すべてのノートの中身も明かされないままになっています。

そして、王様ゲームがどうやって始まって、どうやって伝染していったか。

そんなところにも注目されます。

ということで、王様ゲームの過去について、紐解いていきましょう。

 

少し前のシリーズの書評リンクを以下に貼っておきます。

 

tekaten.hatenablog.jp

tekaten.hatenablog.jp

tekaten.hatenablog.jp

 

 

今回のトピックはこちら!

 

 

 「王様ゲーム 起源」の主な登場事物

 

本多 一成

今作の主人公。

本多奈津子、本多智恵美の父親であり、日本で最初の王様ゲームを経験した1人。

王様ゲーム起源では、リーダーシップを発揮しながら、生き残るために人を殺すのではなく原因を突き止めて王様ゲームを終わらせる道を目指す。

 

本多 奈津子

今作のヒロイン。

本多一成の親戚であり、彼女。

古い慣習が残る夜鳴村で、親族同士の付き合いを認めてもらえず、家族とも心からうまくいっているわけではなかった。

王様ゲームの主犯では?と疑われた、物語の途中で行方不明になる一面も。

 

田中 勇二

本多一成、本多奈津子と仲の良いメインキャラの1人。

勇敢で、エネルギッシュな性格であり、一成を支える親友の立ち位置で物語に大きな影響を与える。

一成と同じく、人を殺すのではなく王様ゲームの解決を目指して奮闘する。

 

堂島

警察から夜鳴村に駐在することになった刑事。

住民の命を優先する傍らで、このゲームの拡散を恐れ、夜鳴村を隔離することを選択。

自らも危険な地域の中心で活動することを決心し、王様ゲームと向き合う正義感の強い性格をしている。

 

宮澤 

王様ゲームについて研究し、その解決を目指す研究者。

研究が進む中で、王様ゲームが「ケルドウィルス」という特殊なウィルスによって引き起こされているという仮説を立てる。

そして、ウィルスの拡散を恐れ、堂島を含む外部の人間を夜鳴村から撤退するよう通達。

王様ゲームシリーズを通して非常に重要な鍵を握るキーパーソン。

 

 

王様ゲーム 起源」のあらすじ 

 

32年前、中国地方の奥地にある「夜鳴村」で日本で最初の王様ゲームがスタートした。

まだ携帯電話が普及していない時代。

王様からの命令は、「黒い封筒」で送りつけられてきた。

 

最初の命令は、10代の人間は死体に触れ。

従わなかった場合、首吊りの刑を与える。

 

というものだった。

にわかに信じられず、いたずらだと思いながらも行動に出る一成達。

しかし、命令に従わなかった村人がいて、本当に首吊りにて死亡していた。

こうして、夜鳴き村の村人は、王様の命令が「本物である」と信じざるをえなくなる。

 

次第に過激さを増していく王様の命令に対し、村人と警察、そして政府から戦った最初の記録。

 

 

王様ゲームが始まった真実がついに明らかに! 

 

これまで、王様ゲームの始まりについては、はっきり明かされていませんでした。

ここでようやく明らかになってきたところですね。

 

王様ゲームの始まりは、古くから隠されてきた「ケルドウィルス」が外に出てしまったことがきっかけです。

本多奈津子の祖母は、代々受け継がれてきた黒魔術師だったらしく、ある部屋に隠してきた謎の壺がありました。

そして、王様ゲーム起源の序盤で、その部屋に奈津子が隠れるシーンがあります。

この時、謝ってその壺を割ってしまうのです。

 

そこから、飛び出したのがケルドウィルスの大元であり、最初の感染者は奈津子だったということになります。

奈津子を起点に、夜鳴村の村民に広がったケルドウィルスによって、王様ゲームがスタートしました。

最初の感染者の奈津子は、マインドコントロールの様な状態で黒い手紙を書いたのです。

奈津子本人にはその記憶はありませんので、誰が王様かわからないという状態になった。

後は、ケルドウィルスが増幅する死の恐怖によって、命令を無視した本人が自分から死に向かっていったという内容でした。

 

ケルドウィルスは互いに意思を疎通できるという設定なので、どんな状況においても正確にバツが下せたようです。

 

 

「32」という数字が何かの暗号になっているのか?!

 

これまでも、王様ゲームの鍵となる「32」という数値がありました。

この数値、伸明と奈津子の王様ゲームがあったクラスの人数だったことがこれまで明かされています。

そして、そのメンバーがそれぞれ1文字ずつのメッセージを残し、謎に深みを与えてきていました。

 

今回、一成が経験したのは「32年前」であり、ここにも32という数値が現れています。

 

いまのところ、32という数字は王様ゲームに巻き込まれた人数としか表現されていませんが、もしかしたら他にも謎があるのでは?と疑いはじめています。

この他にも32が出てきたら、当たりかもしれませんね!

 

終わりに

 

時系列は前後しますが、ここにきて最も最初の王様ゲームの話が登場しました。

 

最初の王様ゲームが語られることで、これまで謎につつまれてきた「王様ゲームの原因」がわかってしまいました。

ケルドウィルスが原因で王様ゲームに「死」が発生すること、そしてそのケルドウィルスが隠れていた場所、そこからケルドウィルスが広がっていった原因。

謎だらけだった真相が解明された一冊となりました。

 

さて、ここまで秘密にされてきた過去が次々と語られてきた後、自作からは本編に戻ります。

智久が伸明の細胞を培養し、ケルドウィルスの抗体を作り上げたところで物語はストップしていましたね。

 

しかも、智久は「第三の性をもつ新たな生命体」へと進化したところで終わっていました。

新しい物語がスタートする兆し。

 

とても楽しみですね!

 

 

本日も、てかてんの書斎にお越しいただき、ありがとうございました!

 

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金沢 伸明
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